スペインの「カバ原産地呼称統制委員会(Consejo Regulador de la Denominación de Origen CAVA)」(所在地:スペイン・バルセロナ 会長:ハヴィエル・パヘス)は、スパークリングワインのカテゴリー全体を「100%オーガニック」として認定した初の原産地呼称となり、歴史的な一歩を刻みましたのでご報告いたします。
対象となるのは「グアルダ・スペリオール(Guarda Superior)」カテゴリーです。D.O.カバは、グアルダ・スペリオールカテゴリーを100%オーガニックとして確立しました。これは、2020年に始動した変革の成果であり、「卓越性」と「サステナビリティ」への確かなコミットメントに基づくものです。
この取り組みは、大地への敬意、サステナビリティ、そして次世代を見据えた姿勢に基づくもので、原産地呼称制度において特定カテゴリーが完全にオーガニック化される初の事例となります。「グアルダ・スペリオール」を生産するすべての加盟ワイナリーに適用されます。「グアルダ・スペリオール・レセルバ」においては最低18か月の熟成期間を経た後、すべてのカバが100%オーガニックとなり、2022年の収穫が新しい規制の下で初の完全オーガニック・ヴィンテージとなります。
目次
取り組みの背景と期待
本取り組みは、長期的な持続可能性へのコミットメントと、オーガニック製品に対する消費者需要の増加に応えるものです。EUオーガニック認証(ユーロリーフ認証)およびスペインのカタルーニャ地方の有機農産生産統制委員会CCPAEの基準を満たし、厳格な監査を経た上で実現されています。
有機農法への完全な転換は、気候変動に適応するための効果的な対策でもあり、地球温暖化によって引き起こされる晩霜などのリスクを軽減する助けとなります。被覆作物の導入やデジタルセンサーを用いた精密管理といった実践により、持続可能かつ安定した生産システムを確立することが可能になります。
カバ原産地呼称統制委員会は、「時間の経過が生み出す長期熟成」、「土地・景観・人を尊重しながら150年以上にわたり伝統製法で培ってきた職人の技」、そして「1本1本のボトルに注がれる時間こそが真の贅沢である」という理念に基づいて活動しています。
追加情報
グアルダ・スペリオールに分類されるカバは、100%オーガニックであることが義務付けられています。また、ブドウ畑は植樹から10年以上経過していることが条件であり、生産量の上限はレセルバおよびグラン・レセルバで10,000kg/ha、パラヘ・カリフィカードで8,000kg/haと定められています。
<カバ原産地呼称統制委員会 / Consejo Regulador de la Denominación de Origen CAVA>
カバ原産地呼称統制委員会は、世界最高峰のスパークリングワインの一部を生み出すことで知られる、権威ある原産地呼称です。カバは、瓶内二次発酵による伝統製法で造られるその品質と多様性の高さから国際的に高く評価されており、現在では100か国以上に輸出され、ヨーロッパで最も輸出量の多いスパークリングワインのひとつとなっています。
統制委員会は、厳格な基準を設けることで、カバの卓越した品質と真正性を維持し、常に世界を代表するスパークリングワインとしての地位を確立しています。
熟成期間によるカテゴリー区分
カバは熟成期間に基づき、以下のカテゴリーに分類されます。
- カバ・デ・グアルダ:最低9か月熟成
- カバ・デ・グアルダ・スペリオール・レセルバ:最低18か月熟成
- カバ・デ・グアルダ・スペリオール・グラン・レセルバ:最低30か月熟成
- カバ・デ・グアルダ・スペリオール・パラヘ・カリフィカード:最低36か月熟成・最低熟成期間:伝統的な製法に従基づく9ヶ月間の瓶内熟成。
グアルダ・スペリオール限定の追加要件
- サステナビリティ:ブドウ畑は100%オーガニック栽培
- 生産制限:1ヘクタールあたり最大10,000kgまで
- ヴィンテージ表示:ラベルに収穫年を明記